これから企業が求める資格は何かと聞かれれば、それは各企業によって違うとしか言いようがありません。
例えば、IT企業のところに保育士や看護師の方が来ても仕方がありませんし、病院にIT資格を持った人が来ても無意味です。
病院なら医師や看護師、保育園なら保育士、法律事務所なら弁護士や司法書士というように、その企業の業種に合ったものを持っていることが大事でしょう。実を言うと、企業は社員にさほど何かのライセンスを取得して欲しいと望んでいない場合の方が多いです。
それよりも会社において評価されるのは実務経験で、どのような仕事をどれだけの年数やってきたかということの方が大事です。
とくに中途採用の場合は、実務経験がどれだけあるかが非常に重要になってくる要素ですから、経験こそが最高の資格だと言っても過言ではありません。
弁護士や医者や保育士など、そのライセンスを持っていなければ就くことができない仕事は別ですが、それが無くても就ける仕事においては実際のスキルの方が重要ですから、あまりライセンス取得に必死になっても仕方がありません。
ただ、これからの世の中で、それなりに需要がある資格・スキルというのはある程度予測できるでしょう。
今後、将来性がありそうなのがIT系で、ITパスポート・基本情報技術者・情報セキュリティスペシャリスト・ネットワークスペシャリスト・ITストラテジストなどがあります。
IT業界の分野は現在人材不足気味ですし、今後ますます需要が増えていくる分野だと予想できるので、この方面のスキルを磨いておけば就職に有利に働くのは間違いないでしょう。
しかしこの分野でもライセンスがあるから良い仕事ができるというわけではありませんから、とにかく実務経験重視でスキルを磨いていくのを中心に考えていくべきなのは言うまでもありません。
医療系の資格もオススメできる分野で、特に看護師あたりは一番の狙い目といえます。これからしばらくの間、日本は超高齢化社会が続きますから、介護などの仕事は大量の需要があるでしょう。
介護の仕事はホームヘルパーなどでもできなくはありませんが、看護師だと給料の面で圧倒的に待遇が良くなります。ホームヘルパーではパートやバイトでしか雇ってもらえない場合も多いですが、看護師ならすぐに正社員採用になることもあります。
医師免許が取れれば最高ですが、さすがに医師免許を取得するのは誰でもできることではないので、やはり看護師あたりを目指すのが現実的です。